地域によっては、タクシー運転手の勤務体系として、主に昼日勤と夜日勤の2種類が一般的です。
隔日勤務は、筆者の地域では採用されていません。
ここでは、筆者在住の地域での働き方を想定し、昼日勤、夜日勤、そして一般的な例として隔日勤務の内容と、知っておくべきポイントを詳しく解説します。

アラフォーの現役タクシードライバー🚕 特徴:二種免許取得で禁酒 家族:妻と不妊治療を経て授かった子ども1人 過去のキャリア 🐹公務員 (企画・立案コンサルタント的な経験が豊富) 🐹ミドルウェアのプログラマ 🐹福祉業界の営業職 |
勤務体系比較表

タクシー運転手の勤務体系は、大きく分けて昼日勤、夜日勤、隔日勤務の3種類があります。
それぞれの勤務体系には、勤務時間、メリット、デメリット、主な顧客層などに違いがあります。
ご自身のライフスタイルや希望に合わせて、最適な勤務体系を選ぶことが重要です。
以下に、それぞれの勤務体系の特徴を比較表にまとめましたので、参考にしてください。
勤務体系 | 勤務時間 | メリット | デメリット | 主な顧客層 |
---|---|---|---|---|
昼日勤 | 午前7時~午後4時、午前8時~午後5時など | 規則正しい生活、家族や友人との時間、安全性の高さ | 収入の限界、時間帯による収入の変動 | 高齢者、病院への通院客、買い物客、地域住民、観光客 |
夜日勤 | 午後5時~午前2時、午後8時~午前5時など | 高収入の可能性、昼間の自由時間 | 生活リズムの乱れ、夜間の危険性、顧客とのトラブル | 飲酒後の帰宅客、終電後の帰宅客、夜間のイベント参加者 |
隔日勤務 | 午前8時~翌午前2時、午前9時~翌午前3時など | 高収入の期待、自由時間の確保、幅広い顧客層に対応 | 体力的な負担、生活リズムの乱れ | 観光客、ビジネス客、地元住民 |
各勤務体系の詳細

1. 昼日勤:地域の生活を支える
昼日勤は、朝から夕方にかけて働く勤務体系です。
地域住民の日常の移動を支える役割を担います。
メリット
規則正しい生活
昼日勤は、一般的な会社員と同様に、毎日決まった時間に起床し、夜は決まった時間に就寝できるため、体内時計が乱れにくく、規則正しい生活を送ることができます。
また、昼間に活動し、夜は休息することで、睡眠の質も向上し、健康的な生活を送ることができます。
家族や友人との時間
昼日勤は、夕方以降の時間を自由に使えるため、族との夕食や団らん、友人との交流など、プライベートな時間を充実させることができます。
また、子供の送り迎えや学校行事への参加など、家庭生活との両立もしやすく、家族との時間を大切にしたい方にとって理想的な働き方と言えます。
安全性の高さ
昼日勤は、夜間の運転に比べて、飲酒運転の車との接触事故や犯罪に巻き込まれるリスクが低く、安全に運転することができます。
また、昼間は視界が良好なため、運転に集中しやすく、安全運転を心がけることができます。
顧客層
昼日勤は、高齢者の病院への送迎や買い物、子供の送り迎えや塾への送迎、ビジネスマンの移動、買い物客の荷物運び、観光客の観光スポットへの移動、空港や駅からの送迎、ホテルへの移動など、幅広い顧客層に対応することができます。
デメリット
収入の限界
一般的に、昼日勤は夜間の繁忙帯に営業できないため、夜日勤に比べて収入が少なくなりがちです。
また、昼間の時間帯は交通渋滞に巻き込まれやすく、効率的に顧客を乗せられない場合もあります。
ただし、筆者の会社では、売り上げの中間層はほぼ昼日勤であり、昼日勤が売り上げトップを争うこともあります。地域や会社によっては、昼日勤でも十分に稼ぐことが可能です。
時間帯による収入の変動
昼日勤は、時間帯によって収入が変動しやすいというデメリットもあります。
昼食時や夕方前などの時間帯は比較的顧客が多いですが、午後は閑散とする時間帯もあります。
しかし、時間帯による顧客層の違いを把握し、効率的な営業方法を工夫することで、収入の変動を抑えることは可能です。
注意点

観光シーズンは、交通量が増加し、渋滞や事故のリスクが高まるため、注意が必要です。
特定の施設周辺では、交通ルールが異なる場合があるため、注意が必要です。
2. 夜日勤:地域の夜を彩る
夜日勤は、夕方から深夜、または明け方にかけて働く勤務体系です。
ナイトライフを支え、地元住民の夜間の移動をサポートします。
メリット
高収入の可能性
夜日勤は、夜間の繁華街やリゾート地周辺で多くの利用客が見込めるため、効率的に稼ぐことができます。
昼間の自由時間
夜日勤は、昼間の時間を自由に使えるため、趣味や習い事、家族との時間など、プライベートな時間を充実させることができます。
また、病院や役所など、平日の昼間にしか利用できない施設にも行きやすく、昼間の時間を有効活用したい方にとって理想的な働き方と言えます。
顧客層
夜日勤は、飲酒後の帰宅客、終電後の帰宅客、夜間のイベント参加者など、夜間ならではの顧客層に対応することができます。
デメリット
生活リズムの乱れ
夜日勤は、夜型の生活になるため、体内時計が乱れやすく、体調管理が難しいというデメリットがあります。
例えば、昼夜逆転の生活になりやすく、睡眠不足や食欲不振になることがあります。
また、睡眠不足や不規則な食生活になりやすく、健康を害するリスクがあります。
例えば、深夜に地域の料理を摂ったり、睡眠時間が短くなったりする可能性があります。
夜間の危険性
夜日勤は、飲酒運転や危険運転をする車に遭遇する可能性が高く、交通事故のリスクが高いというデメリットがあります。
また、治安が悪いエリアでは、犯罪に巻き込まれるリスクもあります。
しかし、夜日勤でも、安全運転を心がけたり、危険な場所を避けたりすることで、リスクを軽減することは可能です。
顧客とのトラブル
夜日勤は、飲酒客とのトラブルに巻き込まれる可能性が高くなるというデメリットもあります。
しかし、夜日勤でも、冷静に対応したり、必要に応じて警察に通報したりすることで、トラブルを回避することは可能です。
注意点

観光客は地理に不慣れな場合が多く、道案内や観光情報の提供が必要となることがあります。
イベント開催時は、交通規制や混雑が発生するため、注意が必要です。
3. 隔日勤務(一般例)
隔日勤務は、1回の勤務時間が長く、1日働いて1日休むというサイクルで働く勤務体系です。
メリット
高収入の期待
1回の勤務時間が長いため、長距離の利用客を獲得できれば、まとまった収入を得られます。
例えば、空港や宿泊施設間の長距離移動、観光地巡りなど、高額な運賃の利用客を獲得できる可能性があります。
また、昼間と夜間の両方の時間帯で営業できるため、効率的に稼ぐことができます。
例えば、昼間は観光客やビジネス客、夜間は飲み会帰りやイベント後の利用客などを乗せることができます。
自由時間の確保
月の出勤日数が少ないため、まとまった自由時間を確保できます。
例えば、月に15日程度の勤務で、残りの日は自由に使えるようになります。
旅行や趣味、家族との時間など、プライベートを充実させやすいでしょう。
例えば、連休を利用して旅行に行ったり、趣味のダイビングを楽しんだりできます。
幅広い顧客層への対応
観光客、ビジネス客、地元住民など、幅広い顧客層に対応できます。
例えば、昼間は観光客の観光地巡りやビジネス客の移動、夜間は飲み会帰りやイベント後の利用客などを乗せることができます。
デメリット
体力的な負担
1回の勤務時間が長いため、体力的な負担が大きいです。
例えば、長時間運転や接客で、疲労が蓄積しやすいでしょう。
また、長時間の拘束で、睡眠不足や食生活の乱れにつながる可能性もあります。
例えば、休憩時間や食事の時間が不規則になり、体調を崩しやすいでしょう。
生活リズムの乱れ
昼夜逆転の生活になりやすく、体調管理が難しいです。
例えば、昼間に睡眠を取り、夜間に活動するため、体内時計が乱れやすいでしょう。
また、家族や友人との時間も取りにくくなる場合があります。
例えば、家族が寝ている時間に働き、自分が寝ている時間に家族が活動するため、すれ違いが生じやすいでしょう。
注意点

長時間勤務となるため、適切な休憩時間の確保が重要です。
例えば、こまめな休憩や仮眠を取り、疲労を蓄積しないようにしましょう。
生活リズムが乱れやすいため、体調管理に注意が必要です。
例えば、バランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけ、体調を崩さないようにしましょう。
まとめ

タクシー運転手の勤務体系は、地域や会社によって様々です。
それぞれの勤務体系にはメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルや希望に合わせて選択することが重要です。
昼日勤は規則正しい生活を送りたい方、夜日勤は高収入を目指したい方、隔日勤務は自由時間を確保したい方におすすめです。
勤務体系を選ぶ際は、勤務時間や給与体系だけでなく、休憩時間や休日日数、社会保険の有無なども確認し、自分に合った働き方を見つけましょう。
筆者の会社について
筆者の会社では、売り上げの中間層はほぼ昼日勤であり、昼日勤が売り上げトップを争うこともあります。
また、筆者以外の会社では、昼勤務からより稼げる夜日勤に移りたいという方が多いらしいですが、弊社は夜勤が足りていません。
地域や会社によっては、昼日勤でも十分に稼ぐことが可能です。