近年、ドライバー不足が続くタクシー業界では、未経験者を歓迎する求人を見かけない日はありません。

あなたもタクシードライバーへの転職を考えていますか?



はい。
でも「運転は好きだけど、地理に自信がない」「歩合制って稼げるの?」「どんな会社を選べばいい?」という不安や疑問がたくさんあります。
「タクシードライバー」と聞くと、みんなが経験豊富なベテランドライバーと思うかもしれません。
しかし、ベテランドライバーももとは未経験からのスタートです。
この記事では、未経験からタクシードライバーを目指す方のために、仕事のリアルな魅力、一日の流れ、給与事情、成功するためのコツ、そして後悔しないための会社選びのポイントまで、現役ドライバーの視点も交えながら網羅的に解説します。
セカンドキャリアとして、あるいは新たな挑戦として、タクシードライバーという選択肢を具体的に検討するための一助となれば幸いです。


アラフォーの現役タクシードライバー🚕 特徴:二種免許取得で禁酒 家族:妻と不妊治療を経て授かった子ども1人 過去のキャリア – 公務員(企画・立案) – プログラマ(ミドルウェア) – 福祉業界(営業職)。 – 多様な経験を現在の接客に活かす。 |
タクシードライバーという仕事の魅力
まず、タクシードライバーという仕事の魅力は何でしょうか。



タクシードライバーって、運転するだけでしょ?



お客様との出会いや地域貢献など、やりがいがいっぱい!
自分のライフスタイルに合わせて働けるのも魅力のひとつです。
ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方
多くのタクシー会社では、「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」といった複数の勤務体系があり、自分の生活に合わせて選べます。
「家族との時間を大切にしたいから昼間だけ」「しっかり稼ぎたいから夜勤や隔日勤務」といった選択が可能です。
実際に、筆者は子どもの保育園の送迎ができる範囲内で勤務しています。
他のドライバーは学校行事(三者面談や家庭訪問)等に合わせて、その日の勤務時間を調整している女性ドライバーもいます。
人との出会いとコミュニケーション
単なる移動手段の提供だけでなく、お客様との一期一会の出会いや会話もこの仕事の醍醐味です。
観光客に地元の魅力を伝えたり、ビジネス客から最新情報を得たり、時には人生の先輩から貴重なアドバイスをもらったりすることもあります。
筆者は公務員や福祉業界の経験を活かし、高齢者や障がい者のお客様への対応に役立てています。
例えば、車椅子を利用する方のサポートや病院への送迎時の気配りなど、過去の経験が生かせる場面も多いです。
車内で話しが弾むと降車時に「楽しかったです。」という言葉やチップをいただける事もあります。
特にインバウンドで観光に訪れた方は太っ腹にチップを弾んでくれます笑
言葉のやり取りと暖かい接客は「お客様の気分を上げる」とタクシードライバーをしていると強く実感します。
地域社会への貢献
高齢者の通院や買い物、体の不自由な方の移動サポート、観光客の案内など、タクシーは地域の人々の「足」として暮らしを支える重要な役割を担っています。
自分の仕事が人の移動を生み出し、地域の活性化や人々の社会参加に貢献しているという実感は、大きなやりがいとなるでしょう。
自分は過去の職歴(公務員や福祉業界)から、一度もメーターが上がらない等、収支度外視でも「足」として暮らしを支える事ができたら良いなと強く感じています。
お客様のためならそんなに稼げなくても良いというのは公務員の時の奉仕の気持ちが働いているのかな。
サービスによる対価を得る仕事なので稼がなければならないと思ってはいるのですが、困った感情です。
あなたはタクシードライバーに向いている?適性をチェック



魅力的な仕事ですが、誰にでも向いているわけではありません。
以下の点を参考に、自身の適性を考えてみましょう。
【向いている可能性が高い人】
運転が好きで得意な人
長時間運転が苦にならず、常に安全運転を心がけられることが大前提です。
新しい道や効率的なルートを見つけることに楽しみを感じられるとなお良いでしょう。
人と接するのが好きな人
お客様とのコミュニケーションを楽しめ、基本的な気配りや丁寧な対応ができる人に向いています。
コミュニケーションを通して相手が喜ぶと嬉しいと感じる人ほど向いていると思います。
自己管理能力が高い人
不規則になりがちな勤務時間の中で、自身の生活リズムや体調を管理できることが重要です。
特に健康維持は長く働くための基本です。
成果に応じて収入を得たい人
歩合制が基本のため、頑張りが収入に反映されることに意欲を持てる人、目標達成に向けて努力できる人に向いています。
一人の時間を有効活用できる人
運転中の単独時間を、ルート研究や情報収集、あるいは気分転換などに前向きに使える人。
【慎重に検討した方が良い人】
運転が苦手・苦痛な人
長時間運転は避けられないため、運転自体がストレスになる場合は厳しいでしょう。
例えば、観光タクシーの拘束時間は長いため、苦労するかもしれません。
人と話すのが極端に嫌いな人
接客は業務の重要な一部です。
お客様が自分の時間を大事にしたいと静かであれば良いですが、話しを振られた場合はあなたのストレスとなるでしょう。
ストレス耐性が低い人
クレーム対応や予期せぬトラブルに冷静に対処する必要があります。
お客様は時に理不尽な事を言うことがあります。
私は過去の接客業で「3代呪ってやる」と言われたことがあります。
自己管理が苦手な人
健康管理や時間管理ができないと、仕事にも私生活にも支障が出やすくなります。
休日は私用を済ます、休むときは休む!とメリハリが大事です。
安定した固定給を強く求める人
歩合制が基本のため、毎月の収入が変動する可能性があります。(ただし、後述する保障給制度がある会社も)
タクシードライバーになるには?必要な資格と準備



タクシードライバーなるために必要なスキルはありますか?
未経験からタクシードライバーになるためには、まず「普通自動車第二種運転免許(二種免許)」が必要です。
普通免許(一種)だけでは乗客を乗せて営業することはできません。
多くのタクシー会社では、二種免許の取得費用を負担してくれる「養成制度」を設けています。
これは未経験者にとって大きなメリットですが、代わりに「取得後、数年間はその会社で勤務する」といった条件(縛り)が付くことが一般的です。
制度の有無や条件(縛り期間)は会社によって異なるため、応募前に必ず確認しましょう。
また、地理に不安がある方も多いですが、最近のタクシーには会社にもよりますがタブレットを搭載し、地図アプリ(Google Map等)を標準装備していることもあります。
入社後の研修や日々の業務を通じて、自然と道は覚えていきます。
最初は営業所のある地域の主要な施設(病院、駅、観光地など)から覚える努力をすると良いでしょう。
タクシードライバーの一日の仕事の流れ



会社や勤務体系によって多少異なりますが、一般的な一日の流れを見てみましょう。
出勤・アルコールチェック
呼気検査でアルコールが残っていないか確認。
点呼・車両点検
体調確認、免許証提示、車両(ライト、ブレーキ、タイヤ、メーター等)の安全点検を行います。
営業準備
営業に必要な情報(出庫時のメーターキロ数など)を記録し、配車アプリや決済端末などを起動します。
乗務開始
- 流し営業: 街中を走りながらお客様を探します。
- 乗り場待機: 指定された場所でお客様を待ちます。
- 無線・アプリ配車: 会社からの指示や配車アプリ経由で指定の場所へお迎えに上がります。
- お客様を目的地まで安全・快適にお送りし、運賃を精算します(現金、クレジット、電子マネー、タクシーチケット、割引等に対応)。
休憩
お昼休憩やトイレへ行くなど、適宜、休憩を取ります。
帰庫
営業所に戻り、車両の清掃、原則として燃料(ガソリン・ガス)を満タンで返します。
納金・業務報告
その日の売上を計算・納金し、乗務記録(走行距離、乗車回数など)を報告します。
終業点呼・アルコールチェック
再度アルコールチェックを受け、問題なければ退社します。



覚えるべき操作や対応は意外と多いですが、研修や先輩ドライバーからの指導で身についていきます。
業務上で必要な道具に関する記事はこちら
気になる給与・収入事情
タクシー運転手の給与は「歩合制」が基本です。
つまり、売上(運賃収入)に応じて給与が決まります。



頑張り次第で高収入も可能
という魅力がある一方、



収入が安定しないのでは?
という不安にも繋がります。
収入例(目安)
筆者の知る範囲では営業収入(売り上げベース)がひと月で120万円を超えたという話しもあります。



その時の手取りで60万円以上はあるでしょう。ロマンですね。
- 未経験・新人期間: 月収15万円~30万円程度
- 経験者・中堅: 月収30万円~50万円以上
- トップクラスのドライバー: 月収50万円を超えることも
※上記はあくまで目安であり、地域や会社、本人の努力・働き方によって大きく異なります。
地域差
一般的に都市部は利用者が多く高収入を狙いやすいですが、競争も激しい傾向があります。
筆者の地域でも盛えている場の需要は相当高いものがあります。
地方は競争が穏やかで安定しやすい場合もありますが、単価や需要は都市部より低いことが多いです。
「流し」だけでは厳しく、無線やアプリ配車が重要になる地域もあります。
筆者は流しだと観光地や繁華街に出向いて勤務時間内に5件超えれば良い方です。
確実にお客様とマッチングできる配車係からの配車予約や配車アプリはとてもありがたいです。
保障給制度
未経験者の不安を解消するため、入社後数ヶ月~1年間など、一定期間は固定給(例:月給30万円など)を保証する「保障給制度」を設けている会社もあります。
乗務に慣れるまでの生活安定に繋がるため、会社選びの重要なポイントになります。
タクシードライバーとして成功し、収入を伸ばす秘訣



歩合制で稼ぐためには、単に長時間運転するだけでなく、戦略と工夫が必要です。
地理の習熟
Google Mapなどのナビアプリは便利ですが、抜け道や効率的なルートを知っていると時間を短縮し、他のお客様を探す時間の確保に繋がります。
主要施設、時間帯による渋滞箇所などを積極的に覚えましょう。
顧客ニーズの把握
「どの地域で」「どの時間帯に」お客様が多く利用するかを分析します。
例えば、午前中は住宅街から病院や駅へ、午後は繁華街、夜は飲み屋街など、地域ごとの人の流れを読む力が重要です。
筆者は何らかの方法で分析が必要だと感じていますが、まだできていません。
少しでも多く稼ぐために、必要な事だと感じています。
地域特性に合った働き方
繁華街が近いなら夜日勤や隔日勤務が有利、ビジネス街や住宅地中心なら昼日勤の需要が高いなど、地域の特性と自分の得意な時間帯を考えて勤務体系を選びましょう。
接客スキルの向上
丁寧な言葉遣いや気配りはもちろん、これまでの人生経験を活かした会話(観光案内、地域情報、子育ての話題など)は、お客様の満足度を高め、リピーターや指名に繋がるでしょう。
「(乗車中)楽しかったです。」と言われ、チップを貰える事も意外とあります。
筆者の経験ではチップは数百円から数千円貰えた事があります。
体調管理と体力維持
長時間座っているように見えても、運転やお客様対応、荷物の積み下ろしなどで意外と神経をすり減らし、体力を使います。
長く健康に働くためには、適度な運動、十分な睡眠、休憩時のストレッチなどが不可欠です。
後悔しない!未経験者が安心して働けるタクシー会社の選び方



タクシードライバーはどの会社でも同じでは?



実際は会社によって給与や待遇、働き方が大きく異なります!
会社選びを間違えると後悔することも・・・。
以下の点をチェックして、自分に合った会社を選びましょう。
会社の知名度・ブランド力(ネームバリュー)
大手や地域で有名な会社は、お客様からの知名度や信頼性が高く、「あの会社だから」と選ばれる機会が多くなります。
これは配車依頼の多さに直結します。
営業所の立地
自宅からの距離だけでなく、「お客様が多いエリアにあるか」「他の営業所と利用者が分散しにくい立地か」も重要です。
立地が良い営業所は、それだけでドライバーの収入に有利に働くことがあります。
ホテルや企業との契約を獲得しやすいのも、ネームバリューと立地の良い会社が多い傾向があります。
未経験者へのサポート体制
研修制度
二種免許取得支援だけでなく、乗務開始後の研修(地理、接客、機器操作などの指導)が充実しているか。
研修期間の長さも安心感に繋がります。
指導体制
困ったときに相談できる教育担当者や、日頃からアドバイスをくれる運行管理者などがいるか。
「見て覚えろ」ではなく、丁寧に教えてくれる環境かどうかが重要です。
働きやすさ・福利厚生
勤務時間の柔軟性
子育てや介護など、個人の事情に配慮した勤務調整が可能か。
今の所長は目をつむってくれていますが、子が体調不良で保育園から連絡があった場合、園に迎えに行って業務終了まで祖父母に預けるという事も可能です。
福利厚生
社会保険完備はもちろん、提携保育園などの独自の福利厚生があると働きやすさが向上します。
筆者の会社では事業所のすぐそばに提携保育所があり、息子をその園に預けており、園の送迎がとても楽です。
給与体系(保障給の有無)
乗務開始後、数ヶ月間または1年間は固定給を支給する会社もあります。
乗務員としては乗務に慣れるまで生活が安定します。
会社としては「やはり稼げない」という理由での早期退職を予防することにも繋がります。
営業センスのあるドライバーは保障給期間を終える前に保障給を超える売り上げの方もいます。
よくある質問(FAQ)



疑問・質問があります!
- 普通免許(一種)しか持っていませんが、働けますか?
-
いいえ、お客様を乗せて営業するには必ず「普通自動車第二種運転免許」が必要です。多くの会社で取得支援制度があります。
- 地理に全く自信がありません…
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大丈夫です。Google Mapなどのナビアプリがありますし、研修や日々の乗務で自然と覚えていきます。
最初は不安でも、積極的に道を覚える姿勢があれば問題ありません。
- 女性でも働けますか?
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はい、もちろん働けます。
筆者の会社でも近年は女性ドライバーも増えており、女性専用の求人や、女性が働きやすい環境を整えている会社もあります。
- ノルマはありますか?
-
会社によります。
ノルマがない会社も多いですし、あっても未経験者には達成を厳しく求めない場合がほとんどです。
過度に心配する必要はありません。
- 一番のやりがいは何ですか?
-
人それぞれですが、「ありがとう」というお客様からの感謝の言葉、様々な人との出会い、地域に貢献している実感などを挙げるドライバーが多いです。
まとめ:新たなキャリアへの扉を開こう


タクシードライバーは、未経験からでも挑戦しやすく、努力や工夫次第で高収入も目指せる、やりがいのある仕事です。
ライフスタイルに合わせた働き方が可能で、地域社会に貢献できるという魅力もあります。
ただし、成功するためには、自身の適性を見極め、地理や顧客ニーズを学び、そして何より自分に合った会社を選ぶことが非常に重要です。
この記事を参考に、しっかりと情報収集を行い、あなたの新しいキャリアへの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。