ホテルなどへの帰路に途方に暮れる…。そんな沖縄旅行の「移動の悩み」は、もう過去のものです。
今やスマートフォン一つで、まるで自分専用の送迎車を呼ぶかのように、タクシーをスマートに手配できる時代。特に沖縄は、アプリ配車と昔ながらの電話・流しが混在する「過渡期」にあり、どのアプリをいつ使うかという知識が、旅の快適さを劇的に変えます。
結論から言うと他を圧倒するサービスで「DiDi」一択です。
本記事では、国内No.1の「GO」、離島までカバーする「DiDi」、世界標準の「Uber」という三大アプリを徹底比較。あなたの旅行スタイルに最適な「最強の一手」を見つけ、ストレスフリーな沖縄の旅を実現するための全知識を、2025年の最新情報と共にお届けします!
- 空港ではアプリ配車できず、専用乗り場を利用する必要あり。
- 迎車料金無料には罠がある。
- タクシー車内に忘れ物をした時に出来ること。
- 離島では「DiDi」が唯一対応。
- 飲酒後は「DiDi運転代行」が便利。


タクまる|現役昼日勤ドライバー(中の人のリアルを代弁中)
元・公務員→福祉業界を経て、沖縄で昼日勤として働くタクシードライバーに転職した「中の人」の体験談を、タクまるがわかりやすくお伝えします。
那覇空港に配車アプリでタクシーを呼ぶことはできません
まず、沖縄旅行で最も重要な注意点をお伝えします。那覇空港に到着して、そこから出発するタクシーをアプリで呼ぶことはできません。
空港ではお客様の乗降場所が厳密に決まっており、タクシーに乗るのであれば、決められた乗り場(待機場)に行く必要があります。
時々、空港が目的地の乗客に降りていただいた直後、降車場所にいる方に「乗れますか?」と聞かれる事がありますが、ルール上お乗せすることはできず、乗り場へ行くようやんわりお断りしています。現役ドライバーの私も、空港を出発地点とした配車依頼がアプリで来たことは一度もありません。あるとしたら、航空会社のクルーの方を対象とした無線で呼ばれるくらいですね。
では、その乗り場はどこにあって、どう使えばいいのでしょうか?
旅行者の皆さんが空港で途方に暮れないよう、タクシー乗り場を徹底解説します!
【ドライバーが解説】これで迷わない!那覇空港タクシー乗り場完全マップ


那覇空港の到着ロビー(1階)を出た先の車線沿いにタクシー乗り場があります。「でも、乗り場がいくつかあって、どこに並べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
それぞれの乗り場にはちゃんと役割があります。
目的地に合わせて正しい乗り場を選べば、ドライバーとのやり取りも驚くほどスムーズになり、あなたの沖縄の旅が最高の形でスタートしますよ。
⑦番乗り場:中・近距離タクシー(那覇市内・西海岸南部エリアなど)
- 行き先の目安
那覇市内のホテル(国際通り、おもろまち、首里城周辺など)、浦添市、宜野湾市、北谷町(アメリカンビレッジ周辺)など
空港から最も利用者が多いのが、この「中・近距離タクシー」乗り場です。
那覇市内やその周辺の市町村へ向かう場合は、こちらに並んでください。
ひっきりなしにタクシーがやって来ますので、列は長くても意外とスムーズに進みます。行き先がまだ決まっていなくても、とりあえず那覇市内のホテルへ向かうなら、迷わずここです!
⑧番乗り場:遠距離タクシー(恩納村・名護・美ら海水族館方面など)
- 行き先の目安
読谷村、恩納村、名護市などのリゾートエリア、本部町(美ら海水族館方面)、沖縄市、うるま市など、高速道路を利用する中部エリア
「旅の始まりは、一気に北部のリゾートホテルへ!」という方は、こちらの「遠距離タクシー」乗り場が正解です。ここには、長距離の運転に慣れたドライバーや、北部エリアの地理に精通したベテランドライバーが待機していることが多いのが特徴です。
行き先を告げれば「はい、高速で行きますね!」と話が早く、安心して任せられますよ。
中・近距離の列に並んでしまうと、ドライバーによっては少し驚かれてしまうこともあるので、スマートに乗るなら断然こちらです。
⑨番乗り場:観光・予約タクシー
- 対象
事前に時間貸切の観光タクシーを予約している方、特定のタクシー会社を指名して予約している方
ここは、事前に予約を済ませたお客様専用の乗り場です。例えば、「〇〇タクシーの△△です」といったプラカードを持ったドライバーと待ち合わせる場所になります。ふらっと来て乗れる乗り場ではありませんので、予約をしていない方は⑦、⑧番のいずれかに並ぶようにしてください。
空港では目的地に合わせて乗り場を選ぶのが鉄則。
これで、あなたの沖縄の旅は完璧なスタートを切れるはずです!
結論、沖縄旅行ならDiDiをダウンロードしておけば間違いなし!
もしあなたが沖縄旅行でどの配車アプリを使うか迷っているなら、DiDi(ディディ)をダウンロードしておけば、まず間違いありません。
沖縄で最適な配車アプリはDiDiと言える理由は、以下の2点に集約されます。
- 石垣島や宮古島など、主要な離島でも使える
DiDiは沖縄本島だけでなく、石垣島や宮古島といった主要な離島でも利用できる唯一のアプリです。せっかくの離島旅行で「アプリが使えない…」なんて事態は避けたいですよね。本島から離島まで、旅全体をカバーできる安心感が最大の強みです。
- 運転代行が呼べる
レンタカーを借りていても、夜は仲間と居酒屋で泡盛を楽しみたい時があるはず。そんな時でもDiDiなら、アプリから簡単に「運転代行」を呼ぶことができます。慣れない土地での代行探しに困ることもなく、安心して沖縄の夜を満喫できるのは大きなメリットです。
以降、各アプリの比較を行います。
料金のカラクリを大解剖!「迎車料金0円」の落とし穴
「沖縄のタクシーは迎車料金(タクシーを呼ぶための料金)が無料!」と聞くと、お得に感じるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。アプリを使うと別の料金がかかることがあるんです。
「迎車料金」はタクシー会社が設定するものですが、アプリ会社はサービス利用料として「アプリ手配料」や「予約手配料」を別途設定している場合があります。
この違いを知らないと、「思ったより高かった…」なんてことになりかねません。
各アプリの主な追加料金比較
| 項目 | GO (ゴー) | DiDi (ディディ) | Uber (ウーバー) |
|---|---|---|---|
| 迎車料金 | 基本0円(沖縄の場合) | 基本0円(沖縄の場合) | 基本0円(沖縄の場合) |
| アプリ手配料 | 100円かかる場合がある | 無料 | 不明(東京では100円) |
| 予約手配料 | 370円~980円(変動制) | 300円~780円(変動制、沖縄も対象) | 700円 |
| キャンセル料 | 配車確定3分後などから500円 | ドライバー受注3分後などから500円 | 条件により発生 |
このように、「迎車料金0円」でも、予約したり、特定のアプリを使ったりすると追加料金がかかることがあります。
賢く使うために、この違いを覚えておきましょう!
使い心地をチェック!ドライバーとの連絡や忘れ物対応は?
料金以外にも、使いやすさには差があります。
| 項目 | GO (ゴー) | DiDi (ディディ) | Uber (ウーバー) |
|---|---|---|---|
| ドライバーとの連絡 | 定型文・通話機能あり | メッセージ・通話機能あり(翻訳機能も) | 高機能チャット(音声読み上げ・既読確認) |
| 支払い方法 | クレカ、d払い、PayPay、Apple Payなど豊富 | クレカ、PayPay | クレカ、PayPalなど海外利用に強い |
| 忘れ物対応 | アプリ履歴から営業所に電話 | カスタマーサービスに連絡 | アプリからドライバーに直接電話できる |
特に、忘れ物をした時の対応は重要です。
Uberはアプリから直接ドライバーに電話できるので、いざという時に一番スピーディーに解決できる可能性があります。
もしスマホ自体を忘れても、友達のスマホなどから自分のアカウントにログインして連絡できます。
キャンセルリスク!ドライバーにとって予約手配は負担大!
アプリから予約配車の依頼が入ったとします。
たとえば「16時に迎車」という予約が、14時台に通知されるケースです。
一見便利そうに見えますが、ドライバーの立場からすると大きな制約になります。
16時にお客様を迎えに行く必要があるため、それまでの営業が縛られてしまうのです。
加えて、直前のキャンセルリスクも常に付きまといます。
事実、「お客様にキャンセルされた」という同僚の嘆きをよく聞きます。
そのため私は基本的に、予約配車は受けないようにしています。
お客様側も「予約できたと思ったらキャンセルされていた。」ということもあり得ます。
予約状況は旅行の合間に確認しましょう。
Q&A | こんな時はどうする?特別なニーズにお答えします!
大人数やゴルフバッグがある場合は?
残念ながら、今のところ主要アプリでワゴン車などの大型車を指定して呼ぶ機能は沖縄では使えません 。沖縄MKなどは基本大型車で営業しています。なので、MK独自の配車アプリを利用するか、他では事前にタクシー会社に直接電話して、車種を指定して予約することです。
車椅子で利用したい場合は?
こちらもアプリでの対応はまだ進んでいません。沖縄県ハイヤー・タクシー協会では、ユニバーサルデザイン(UD)タクシーの予約受付を現在停止している状況です 。利用したい場合は、各タクシー会社に個別に電話で問い合わせて、対応可能な車両があるか確認する必要があります。
ペットと一緒に乗りたいときは?
ペットとの乗車も、アプリでの手配は難しいのが現状です 。基本的には、全身が収まるケージに入っていることが条件で、会社によっては許可してくれますが、これも必ず事前に電話で確認・予約しましょう。車両が汚れる可能性がある状態で乗車しようとすると、乗車拒否の可能性があります。
【まとめ】あなたの旅に合わせた最強のアプリ活用術
最後に、これまでの情報を踏まえて、具体的なシーンごとのおすすめアクションプランをまとめました。これを参考に、スマートな沖縄の旅を楽しんでください!
- シーンA:本島を観光中(那覇や恩納村など)…
- 基本: DiDi・GO・Uber全てを使います。シンプルに捕まりやすいです 。
- 最終手段: 全滅したら、県内大手の沖東交通・第一交通に直接電話!アプリとは別の配車を探してくれます。沖縄MKは2025年に進出したばかりでまだ車両台数がまだまだ少ないです。また、10月下旬以降、迎車料金を取るようです。沖縄MKが迎えに来るとサービスが嬉しいか、迎車料金取られて悲しくなるのか、あなたはどちらですか?
- シーンB:離島へGO!(石垣島・宮古島)…
- 一択: 離島ではDiDiが唯一の選択肢です 。
- 準備: 離島へ渡る前に、必ずDiDiをダウンロードしてクレジットカード情報を登録しておきましょう。
- シーンC:レンタカーだけど、夜はお酒を楽しみたい!…
- 最強の解決策: DiDiの「運転代行」サービスを使いましょう 。
- 使い方: アプリで「運転代行」を選んで依頼すれば、プロのドライバーがあなたのレンタカーをホテルまで運転してくれます。これで心置きなく泡盛が楽しめますね!
このガイドが、あなたの沖縄旅行をより快適で、思い出深いものにするお手伝いができれば嬉しいです。





